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メセン考


小指の先程しかありませんが。リトープス、多分大津絵系。
去年今頃?徒長しまくりの売り物から外されたこのコに無理言って値段をつけてもらって買い取って...
生きてる根っこなんて一ミリも無くてほぼ球体のみで始まったコでした。

こちらも消毒とか薬とか無いから、植え込んだらこのコの体力しだい!!で。
ちゃんと夏を越して、脱皮して、大津絵らしい模様を見せてくれて。

触って固いのを確認する度うれしくなっちゃう、そんな特別な一個なのです。








さてさて。
周りのお庭の端や街路樹の根元ではマツバギクが咲きまくっております。

メセン...
もといハマミズナの仲間の植物は本体の形がどうあれ基本の花の形はアレ。
アレのみ。
色も大してバリエーションは無しでして。
メセンコレクションしていくとあの形の花が似たような色で(白〜黄〜橙〜桃〜赤のみ)咲いてくる訳ですよ。
何だか淋しいけど(笑)
それが形を様々に変えたメセン達の、自分達が自分達である最後まで変えなかった証に思えて。
潔さを感じるのです。

特別な環境を生き抜く為に、多肉化したり休眠したり。生きてるギリギリで適応してるから、その環境からちょっとでも外れると死んでしまう。
世界の果てで生まれて、何の縁かこの日本で目覚めて育って。暮らしにくい環境の中精一杯咲く、花。

「厳しい場所で生き抜く為に姿は変わってしまったけどまだここにいるよ、姿は変わってしまったけどこの花は変わらないよ、見て、見て!!生きてるよ!!」

そんな声を聞いたような。

また、咲いて下さい。
誇り高き花を見せて下さい。

今日梅雨入りしました。
この過酷な日本の夏をその特別な姿で越えて...!!